雨降り地区


前の記事で書いた、「虹の橋」3部作の1つに、「雨降り地区」というのがある。

僕はまだ、「虹の橋」を読んで慰めを得ることはできないけど、

この「雨降り地区」の詩を読んで励まされた。

「雨降り地区」は、ペットを失った悲しみを長年乗り越えられずにいる飼い主へ向けたもの。

失った悲しみにだけとらわれないで、楽しかった日々を思い出して。

涙に暮れるのではなく、笑顔で思い出してあげて。

そう励ましてくれる詩だった。

何より、シロをずっと「雨降り地区」に居させる訳にはいかないと強く思った。




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「雨降り地区」    (原作者不明、 引用:Wikipedia) 

こんな風に、幸せと愛の奇跡に満ちている、「虹の橋」の入り口に、
「雨降り地区」と呼ばれる場所があります。

そこではいつもシトシトと冷たい雨が降り、動物達は寒さに震え、悲しみに打ちひしがれています。

そう、ここに降る雨は、残して来てしまった誰かさん、特別な誰かさんの流す涙なのです。

大抵の子は半年もしないうちに、暖かい日差しの中に駆け出して、
仲間と戯れ、遊び、楽しく暮らす事ができます。

ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも…。

でも、1年経っても2年経っても、ずっと「雨降り地区」から、出て行かない子達もいるのです。

地上に残して来てしまった、特別な誰かさんがずっと悲しんでいるので、

とてもじゃないけれど、みんなと楽しく遊ぶ気になれないのです。

地上に残して来た誰かさんと同じ辛い想いをして、同じ悲しみに凍えているのです。

死は全てを奪い去ってしまうものではありません。

同じ時を過ごし、同じ楽しみを分かち合い、愛し合った記憶は、

あなたの心から、永遠に消え去る事はないのです。

地上にいる特別な誰かさん達の、幸せと愛に満ちた想い出こそが、「虹の橋」を創りあげているのです。

ですからどうか、別れの悲しみにだけ囚われないでください。

彼らはあなたを幸せにする為に、神様からつかわされたのです。

そして、何よりも大事な事を、伝えにやって来たのです。

命の儚さと愛しさを。
束の間の温もりに感じる、慈悲の心の尊さを。

その短い生涯の全てを以って、教えてくれるのです。

癒える事のない悲しみだけを、残しに来るのではありません。

思い出してください。
動物達が残して行ってくれた、形にも、言葉にもできない、様々な宝物を。

それでも悲しくなったら、目を閉じてみてください。

「虹の橋」にいる、彼らの姿が見えるはずです。

信じる心のその中に、必ずその場所はあるのですから。


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