どうしても拭いきれない後悔



シロが亡くなって暫くはずっと、後悔ばかりしていた。

大きな後悔は2つ。


1つは、闘病中のこと。

光・音・触刺激がけいれんを引き起こす要因だったため、あまりシロに触れることができなかった。

撫でたり、抱っこしたりすると、けいれんを起こしやすい傾向があった。

獣医さんにも直接的な接触を控えるように言われた。

だから、僕たち家族は出来るだけけいれんが起こらないよう、普段よりシロへの接触を控えていた。

できることは、ただずーっと傍に居てあげること。

それだけだった。

未だに、けいれんを起こした後のシロの苦しそうな顔や目、荒い息遣いが忘れられない。

犬の知能や認知はよく分からないけど、

きっとシロには、不安な気持ちや、すがるような気持ちもいっぱいあったと思う。

もっと頭を撫でてあげたかった。

大丈夫だよって言って、体を触りたかった。

抱っこしてあげたかった。

後悔は止まらない。



2つ目は、シロの最期。

深夜、シロの看病で寝て起きてを繰り返していたとき。

シロの様子を確認した後、眠気に負けてふと寝てしまい、慌てて起きた、あの間の30分。

その30分の間に、シロは天国へ旅立った。

どうして寝てしまったんだろう。

なんで最期を見送ってあげられなかったんだろう。

自分を責めまくった。

母は、「シロはみんなに気を遣ったんだよ。優しい子だもん」と言った。

そうなのかもしれない。

そう思うとほんの少しだけ、気が安らいだ。

でも、やっぱり、やっぱり最期に、一緒にいてあげたかったなって思う。

たぶんこれは一生、後悔し続ける。




他にも、後悔はまだまだある。

でも、

自分がちょうど実家に帰っていたときで良かったとか、

亡くなる前日、ご飯を食べられなくなったけどスポイトであげた犬用牛乳だけ飲んでくれたこととか、

家族みんなで看病できて、みんなで看取ってあげられて良かったとか、

ちゃんと、良かったと思えることもある。


そうして、シロは本当に家族に愛されていたんだなあと、改めて思う。


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