ちょっとの思いやり


新潟の祖母のところへやってきました。

祖母と暮らしている伯父が外出するので、その間の助っ人です。

祖母は要介護2なのでそんなに補助は大変ではないのですが、個人的には一緒に暮らしてる伯父の方が大変。

なにがって、とにかく会話が成立しない。

その上、祖母は重い難聴があってコミュニケーションが取りにくい。

そんな祖母と伯父のやりとりは正にカオス。

祖母が伯父のことばを聞き取れずに「は?」と言うと、伯父はすぐに舌打ちし、「ちゃんと補聴器つけなさい!」と怒鳴り散らす。

いや、補聴器ちゃんとつけてますよ。

すぐに怒鳴る方がナンセンスだろう。

自分が必要とする会話なら、聴力の良い方の耳元で話すとか、筆談とかすればいいのに。

コミュニケーションって、音声言語だけじゃないと思うし、補聴器付けたからといって完全に聞こえるようになる訳ではない。

「伝える努力や工夫」をしてもないのに、「何で聞こえないんだ!」と責めるのは、あまりに傲慢だ。

以前、祖母の補聴器のハウリングと雑音がひどかったので、やんわりと「補聴器がうまくあってないのでは?」と言ったことがあるんだけど、「ちゃんと補聴器をつけないから悪いんだ!」と一喝されて終わった。

オレがバカだった。

まぁ祖母と伯父の世界で成り立ってる関係性だからコレで良いのかもしれない。

二人の会話って、話し手(伯父)のちょっとの思いやりがあれば大きく変わると思うんだけどな…。


言語獲得が重視される小児より支援の重要性が低いと思われているのかは分からないが、高齢者の難聴への理解・支援がもっと広がればいいなと思う今日この頃。

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