トラウマとジェンダー

ハートをつなごうの性暴力被害の回を観た。
被害にあった方の語りを見ると、本当に胸が締め付けられる。


先日、文献を探している時に『トラウマとジェンダー』という本を見つけたんだけど、
そこには「性暴力とジェンダー&アイデンティティ」との関連を述べている章があった。
性暴力を受けた人の事例を、ジェンダーやアイデンティティを絡めた視点で記している。


被害を受けた男性と女性では異なるプロセスを経ることだけでなく、ジェンダー観変容やジェンダー・アイデンティティ喪失を具体的に記述している点が分かりやすい。


それから、精神科医やカウンセラーや相談員などに対して、性暴力を受けた人に対する間違った思い込みを指摘するための啓発(ジェンダー・センシティブなアプローチの要点)なども記してあって、実用的。


性暴力被害についての事例研究は結構あるけど、ジェンダーやセクシュアリティに焦点を当てて述べた本ってあまり見ないので、個人的に貴重な本だな…と思いました。



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◎この本は、トラウマとジェンダーが重なる問題として、ドメスティック・バイオレンスや性暴力や児童虐待の事例などを取り上げ、トラウマをめぐる精神医学や心理学の臨床現場にジェンダーの視点を導入することに最大の重点を置いているとのこと。





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