引き続きクィア学会関連。
発表で気になるものがありました。
性規範に当てはまらない人についての発表だったんですが、
僕も、性規範やそのカテゴリー内のステレオタイプに合致しない人たちの苦悩や支援ということを研究テーマにしてるので、とても興味深かったです。
例えば、性自認や性指向の規範や押し付けというのは、支援の対象を限定してしまう恐れがあり、今論じられない対象の人々の支援を送らせてしまう可能性があります。
例:トランスジェンダーで、医療的治療を希望しない人や特定の性自認を持たない人…etc。
また、ある特定のカテゴリー(性同一性障害、ゲイなど)を用いることによって、そこに収まり切らない人々に対する論議を欠いている(抜け落ちてしまっている)ということ。
例:バイセクシュアルの人や、体の性が女性・性自認が男性・性的指向は男性に向くという状況にある人…etc。
さらに、特定のカテゴリーに入る人についても、あるカテゴリーに入ってしまうとステレオタイプ的なアイデンティティを持つことを強いられるという問題点があり、結果としてステレオタイプなイメージに繋がってしまうということ。例:ゲイらしさ、GIDらしさ…etc。
んー…、やっぱり既存の性規範に当てはまらない人の存在というのは、従来のジェンダーや性別2元論を考える上で重要だと思います。
一度ステレオタイプ的な存在になってしまうと、なかなかそのイメージから抜けられないし、本人も望んでいない”らしさ”を持たなければならない状態に陥る可能性もありますし。
それに支援の対象が可視的であるかそうでないか、多数か少数かなどによって決まるというのは、やはり個人的に疑問があります。
「誰のための支援なのか」ということを考えると、難しい問題ですね。
改めて色々考えさせられました。
Friday, October 23, 2009
Labels:
Backnumber Jugem,
Diary 2009
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お久しぶりです!
ちょっと体調を崩していました.(まだ万全ではないのですが・・・)
かなり興味深いトピックです.
特に男性と婚約関係にある自分は当事者なので・・・
最近は自分の肉体に対する違和感が日々大きくなっているような
気がして悩みどころです.
支援に関する研究は,僕もやっていますが(分野が全然違いますが・・・)対象者に対してどうしたらいいのかを考えるのがとても難しいところですよね・・・
こういう学会もいってみたいな~と思うのですが,
研究費でいけないからなぁ・・・
なにか工学者が関われるような部分があればいいのですが.
少し前のトピックですが,ポテトもち,コンビニのは食べたことないのですが,居酒屋さんでよくでませんか?あれは好きです.
中華料理の大根もちも好き.