日誌法


前に書いた、ジェンダー・ステレオタイプの日誌法の調査が終わったんですが、
個人的に面白い結果が出て興味深かったです。
(前の記事⇒http://hermafrodito.jugem.jp/?eid=335)

ジェンダー・ステレオタイプというのは、例えば「男は酒に強い」「女は数学が苦手」といった、男性・女性に対して人々が共有している思い込み・誤信念のことです。

調査目的は、1日に何回くらいジェンダー・ステレオタイプを意識し、どんな事象を意識しやすく、それをどのように自分が感じているかについて調べること。
方法としては、ある程度構造化した自分作の記録用紙を一定期間持ち歩いて、ジェンダー・ステレオタイプを意識したらその都度記録する、という感じ。

分析結果としてサクッとまとめると、
1日に約4回ほどジェンダー・ステレオタイプを意識し、そのことを意識するというのは自分にとって2つの側面があるということ。

1つは、「その人らしさ」が性別や男らしさ・女らしさの中に消えてしまうのがイヤだ、と考えているということ。
もう1つは、ジェンダーというと女性にとっての不利益ばかりが言われるけど、
実はあまり気付かないだけで男性にとっての不利益もたくさんある、ということを考える切っ掛けになるということ。

調査対象は自分なので、あくまで主観的分析ですが。笑

でも、ジェンダーに関する出来事を意識する背景は、1人1人意味やその機能が異なるのでしょうね。
「ジェンダー」という、ある程度みんなに共有された概念でも、何故それを意識するのか、考えるのかが個人によって違うというのは、ある意味面白いと思います。

今回は日誌法で自己分析をしたわけですが、「何で自分ってこんなにジェンダーを意識するんだろう?」とか、「自分はどんなジェンダーを意識しやすいんだろう?」とかいう疑問に対する自己整理ができる点では、日誌法っていいなぁと思いました。

記録のスパンは違うけど、ある意味自分史と似た機能があるのではないかと。
それに、一定期間記録することで自分の思考パターン等がある程度分かるわけだから、自分にとって快い物事や不快な物事の把握もできる。
いわゆる「気づき」が促される。


そんなこんなで、課題ですら自分の好きなことを好き放題やってしまい、楽しい思いをさせてもらいましたw 爆


2 comments:

  1. Loki said...:

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    分析,お疲れ様です.
    内観法というやつでしょうか?
    確かに,こうして記録したりすると普段の何気ないこともつながっていたりなどに気づけるんでしょうね.
    僕,工学畑な上にデータベースシステム開発をよく共同研究でやってるので,「これ携帯でサクッと送信してデータベースに蓄積して分析とか・・・画像もいけるよなぁ」なんて勝手にシステムを考えたりして楽しませていただきました(爆)

  1. めぐむ said...:

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    ◆Lokiさん
    そうですね、自分の現在の行動パターンや思考パターンを把握するには優れたモノだと思いますw
    内観法とはまた違うモノですが(どちらかというと量的分析で使うので)、通ずる部分はありますよね!
    さすが工学屋さん。笑
    頭の中でシステム考えるなんてスゴイです。
    確かに携帯でテンプレ作って記録した方が楽なんですよねぇ…。爆
    ぁ、もし興味がありましたら使用した日記(記録用紙)の形式提供しますよ。笑

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