精神障害者保健福祉手帳から「性別欄」を削除


厚労省は性同一性障害者(GID)への配慮として、「精神障害者保健福祉手帳」から「性別欄」を削除する方針を固めた。
来年にも様式を変更するという。


「精神障害者手帳から「性別欄」が消える・・・「性同一性障害者」にどんな意味がある?」
Yahooニュース(9月16日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130916-00000769-bengocom-soci



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自分が希望する性別を示すためには、特例法に基づいて性別適合手術を受けなきゃならないし、
GID全員が手術を希望するわけじゃない(手術を希望するのは全体の2割ほどだと聞きます)。

そうなると、性別の記載は厄介なうえに苦痛だと感じている人はたくさんいる。

見た目と書類等に記載されている性別がチグハグな場合は、面倒くさい説明を何度もしなきゃならない。

僕もそういう場面に置かれたことが何度かある。
本当に面倒くさい。

法律で男女が違う扱いをされるものや、医療などは仕様がない側面もあるけど、個人の特定や証明に性別は関係ないよね。



余談ですが。

そういえば、DSM-5では 「性同一性障害(Gender Identity Disorder:GID)」から「性別違和(「Gender Dysphoria:GD)」に表記が改訂されたんだよね。

この変更で当事者に該当する範囲がぐっと広がって、Xジェンダー(MtX、FtX)や性分化疾患(IS)などが含まれるようになりました。

加えて、基本概念が 「反対の性別への同一化」から「割り当てられた性別と本人のジェンダー体験/表出との間の不適合」という概念に変更。

身体的治療を優先する流れから、社会適応を優先する流れになったような感じがする。

ガイドラインを無視して先走って後悔…なんてことが起きてはいけないもんね。

今となっては、早く治療したいって焦っていた思春期が懐かしい。笑

ガイドラインは別に身体的治療を望む人のためだけにあるわけじゃないし、

社会適応してから次の段階へ徐々に進んでいくためには、ガイドラインに沿っていくのがやっぱり良いと感じますね。


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