ことばの性差

言語学の授業で、コトバの性差について少し触れた。

その中で、どうして「女ことば」の方が品の良い言葉遣いをするかの解釈が面白かった。

男性中心社会において、男性は社会的権威があるので、決められた標準形を使わなくても良い、むしろ使わない方が「男らしい」とされる。

けれど女性の場合、男性中心社会の中では社会的権威はないので、決められた標準形を使って”正しく”みせなければならないという社会的圧力がかかる。

そのため、女性は「女らしく」(標準形を使って正しく)話すことによって評価され、
男性は、「男らしく」(標準形を使わないで)話すことで評価されるという。

そうやって、男・女のコトバの選択が強化されていく。

けれども、性差の意識が昔ほど強固でない現代社会においては、女ことば・男ことばのような性の意識が社会状況に合っていないし、女ことば・男ことばによって性の固定観念が助長されていくという点から、女ことば・男ことばを分けることへの批判もあるそうな。

確かに、現代は女ことば・男ことばの境目って、かなり曖昧な気がする。
女子高生がよく「男ことば」をつかってたりするし。笑

でも、男性が女ことばを使う場合と、女性が男ことばを使う場合って、やっぱり周囲の反応が違うよね。
特に男性が女ことばを使う場合は、周囲の反応が手厳しくなる気がする。



余談ですが、終助詞で「ぞ、ぜ、な」は男性、「わ」は女性、「ね、よ、さ、の」は男女ともに割り当てられたものとされているそうな。




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