アイデンティティ・クライシス

「もうすぐ社会人になるんだから、女じゃないなんて言ってられない。自分のセクシュアリティにケジメをつける」
僕がよくお邪魔させていただいてるFtXの人のブログに、そんな言葉があった。

僕はポカーンとして、しばらくパソコン画面を眺めてた。
何か、すごく胸が苦しくなった。
“社会人になったら、自分のセクシュアリティの揺らぎにウソをついて生きていかなきゃならない”
“性別違和感について苦悩することを諦める”
まるで、そんなメッセージを受けた気分だったよ。

確かに、社会に出たら、当たり前のように『男・女』っていう枠にはめられて、窮屈な思いをたーくさんするだろうさ。
それこそ、いわれない性差別を受けるだろう。
でも、それでも僕は、自分の性別違和感について考えて悩んで抵抗することを、諦めたくはないよ。

たぶん、「社会に出たら女じゃないなんて言ってられない」っていうのが、そのブログの人にとっては必要な区切りで、たくさん悩んだ末に出たものなんだと思う。
僕はその人と同じ年だけど、やっぱりソレはできないよ。
だって、僕はどうしても、自分が女だとは思えないし、
自分のセクシュアリティと向き合っていくことが、僕の人生の課題だと思うから。

僕は、たーくさん悩んで泣いて考えて、自分が一番生きやすいようになるまで足掻き続けるよ。
端から見たら滑稽でも、「性別の受容に失敗しただけ」と思われても、
自分の性別違和感に向き合って目をそらさなければ、きっといつか何かを得られると僕は信じてる。

その日まで、僕は執行猶予が欲しいんだ!


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