インドネシアのジャカルタに、トランスジェンダーのための老人養護施設がある。
しかも、政府が仕事の元手資金を提供する支援を行う。
施設は、創設者で活動家のマミ・ユリさんが自宅を改装して作った。
マミ・ユリさんは、若者ではなく高齢のワリア(インドネシア語でトランスジェンダーを意味することば)の問題に目を向けている。
性的マイノリティであるために親戚などに見放され、高齢だが行く場所がないワリアや、
路上生活や病気・失業といった悲惨な状況に追い込まれて暮らすワリアを支援している。
まだまだ差別や嫌がらせ・脅迫の標的になりやすいワリア。
差別のために多くのワリアが性風俗産業に向かわざるを得ず、HIV感染率の増加を煽っている。
また、日本のように経済状況から性別適合手術の手術費を捻出できるワリアは稀。
マミ・ユリさんは、今後ジャカルタに住む高齢のワリア800人全員が入居できるようにしたいと語っている。
高齢トランスジェンダーのための養護施設、インドネシア(2013年02月27日 AFP)
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どの分野でもそうだけど、子どもや若者に焦点が当てられる一方で、中高年や高齢者にはあまり焦点が当てられない。
個人的に、セクマイどうこうより、誰もが迎える中年期や高齢期の問題に取り組むというのがすごいと思った。
Sunday, March 10, 2013
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Sexuality-_-gender
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